意外と知らない「神前式」と「仏前式」の違いとは
和婚というと神前式をイメージされる方がほとんどかもしれませんが、日本には仏前式という和婚もあることはご存知ですか?
大きな違いはないように思えますが、実は”神前式”と”仏前式”には様々な違いがあります。
今回はこの2つ挙式の違いをご紹介したいと思います♪
1.神前式
神前式とは
神前式とはその名の通り二人が結ばれたことを神様に報告するものです。
日本には数多くの神社がありますので式を挙げられる神社のなかから希望に合ったものを選ぶことができます。
神前式では結ばれる二人のこれからのご加護を願うというのが大きな意味合いを持ちます。
最近では友人の参列ができるところやホテルで神前式を行える場所も増えましたね。
白無垢を着たいけど雨が心配・・・といった方も安心して挙式をできるようになりました。
内容
1.参進の儀(花嫁行列)
2.修祓(しゅうばつ)の儀
3.斎主一拝
4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
5.三献の儀(さんこんのぎ)
6.誓詞奏上(せいしそうじょう)
7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)
8.親族盃の儀(しんぞくはいのぎ)
9.斎主一拝
10.斎主挨拶
11.退場
神社に奉仕する神職と巫女に導かれ本殿へ。
新郎新婦が三々九度の盃をかわし、夫婦になる誓いの言葉を読み上げます。
定型文以外にも自分たちの言葉で結婚を誓うことができる神社もあります。
神前式の内容について詳しくは
費用
挙式のみを神社で行う場合は5万円から20万円以上と神社によって様々です。
儀式のうち修祓の儀・祝詞奏上・三献の儀・誓詞奏上・玉串奉奠の5つが基本となり
その他はオプションになっている場合が多いです。
こんな方におすすめ
ウェディングドレスもいいけど和装で式を挙げたいという方はもちろん、
家と家の結びつきを大事に考えている方、日本の伝統文化を大事にしたい方にもおすすめです。
また、自分たちが結婚式を挙げた場所として後々参拝に訪れることもできますよね♪
2.仏前式
仏前式とは
仏前式は仏様や先祖に結婚の報告をし、巡り合えたご縁に感謝する儀式です。
「二人の結婚は前世からの因縁であり、先祖の慈悲によるもの」という仏教の教えに基づき
新郎新婦が仏の前で来世までの結びつきを誓います。
以前はお寺の関係者や熱心な信徒のみが執り行っていたようですが
現在では無宗教でも仏前式の考え方に賛同していれば挙式を行ってくれるところもあります。
内容
1.入堂
2.敬白文(けいびゃくぶん)朗読
3.念珠授与
4.司婚の辞、誓詞朗読
5.新郎新婦の焼香
6.誓杯の儀、親族杯の儀
7.法話
仏前式の大きな特徴として念珠授与という儀式があります。
仏前に供えられた白房の念珠を新郎に赤房の念珠を新婦に授けます。
これは心新たに夫婦が結ばれたことを喜び、
いつまでも仏恩に報ずる営みとなるようにとの願いから授かるようです。
仏前式の内容について詳しくは
費用
挙式を行う費用は一般的には10万円から20万円程度です。
しかし衣裳、着付け代などは含まれていないので別途自分で手配する必要があります。
披露宴を行う場合も近くのホテルや料亭などをおさえておくことが必要です!
こんな方におすすめ
基本的には新郎新婦のどちらかがその寺院の壇家であったりすることが多いです。
親族だけで挙式を考えている方やご先祖様を大切にしたい方。
仏教の教えの通り「縁」を大切にしている方にはぜひおすすめします。
3.神前式と仏前式の違い
神前式は二人が結ばれたことを神様に報告し、
ご加護を願うのに対して、
仏前式は二人が結ばれたことを仏様やご先祖様に感謝し、
来世までの結びつきを誓う。
といったところが一番の違いだと言えますね。
式の流れは仏前式の方がコンパクトになっています。
費用はどちらも大きな差はありません。
神社、お寺どちらも場所によって差があるので予算に合わせた場所を選ぶと良いですね。
仏前式は宗教色が強く近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、最近では有名人も仏前式を行い話題になることが多いです。
いかがでしたか。
今日本では様々な結婚式の挙げ方を選べるようになりました。
一生の思い出になる挙式。いろんな選択肢を検討し、
お2人やご親族様が納得する一番良いかたちでのお式に決まると 良いですね!