職人の技術が詰まった豪華な唐織の色打掛5選
和装の花嫁衣装の中でも人気の高い色打掛。
それぞれ柄や色は様々ですが、織り方でも生地や柄の質感が変わってきます。
今回は、より華やかな印象を与えてくれる唐織の色打掛をご紹介いたします。
唐織とは
唐織は、室町時代に中国より伝来した技法を元に京都の西陣で織られ進化された織物です。
当時は将軍などの儀式衣装や、能装束などに使われ、
江戸時代に入るとより一層華やかなものとなり打掛に取り入れられるようになりました。
現代でも、能の女役の上着や、結婚式の色打掛、行司衣装に用いられています。
絵緯糸(えぬきいと)と呼ばれる太くて光沢のある糸を緯糸(よこいと)で挟み込むようにして織りだします。
唐織で織られた柄は刺繍のようにぷっくりとした質感となり、より柄が浮き上がって見えるのが特徴です。
唐織の色打掛をご紹介
京都の老舗呉服屋でもあるTAGAYAが厳選した最高級の唐織色打掛をご紹介いたします*
1.雲取秋草
唐織に引箔で、優美な雲の下に様々な秋草が咲きあふれる情緒を、吉祥文様の雲取秋草文様で表現。
地色には大変珍しい黃櫨(きはぜ)染色にうぐいす色の胴裏で、クラシカルながら現代的に仕上げています。
2.吉祥慶長熨斗
古典的な美をより近代的な装飾性へと展開させた、江戸時代慶長年間の意匠を現代風に構成。
熨斗は贈答品に付ける飾り物の形を文様化した柄で、両家の結びつきを深める意味が込められています。
3.典雅花車文
昭和初期の丸帯をモチーフに、花車に鶴が舞い飛ぶ意匠を、
唐織綴という最高級西陣織により総絵羽で織られた他に類をみない逸品。
特徴であった日本画のようなぼかし表現が、唐織特有のボリュームと重なり、
重厚な織物の中にも優しく華やかな印象を与え、格調高くも華やぎある花嫁姿を印象づけます。
4.絢爛熨斗雪輪紋
白地を埋め尽くすほどの様々な色彩と文様が散りばめられた唐織の色打掛。
桜や菊、芙蓉、もみじなど四季の草花に、菱や鹿の子で彩られた存在感のある一枚です。
5.秋草刈芝文様
良質な繭から手引きした絹糸ならでは光沢ある風合いの色打掛。
柔らかい生成り地に、菊や萩、桔梗、もみじといった秋の草花を明るい色使いで愛らしく織られ、
格調の高さを感じさせながらも可愛らしい印象の一着です。
唐織の色打掛で職人の技術を感じて
いかがでしたか。
京都の西陣で発展し磨かれた技術で、職人が丹念織り上げた唐織の色打掛。
TAGAYAでも多くの唐織を扱っておりますので、
ぜひ店頭で豪華な柄づけと刺繍のような立体的な風合いに触れてみてはいかがでしょうか。