~和装、花嫁衣裳に施される技を知ろう~
結婚式や前撮りで和装をお考えの花嫁様。
白無垢、色打掛,引振袖・・・
さまざまなお衣裳に施された職人の技術がどようのなものか、ご存知でしょうか?
花嫁衣裳にはお衣裳の名前にもあるように、さまざまな技がございます。
しかし、その技術の名前が書いてあっても想像できませんよね・・・。
今回は和装の魅力をその細やかな技術を通してご紹介させて頂きます。
*和装の技術
唐織
唐織とは能装束の代表とされるもので、主に女役の表着に用いられます。
唐織は中国から渡来した織物が融合し生まれた極めて装飾性の高い美術織物。
優れたものの美称として駆使されています。
張りのある風合いは上質な絹糸ならではの特色で、刺繍のように模様が浮き出ているのが特徴です。
引箔
銀や赤・青・紫などの多彩な色、あるいは螺鈿の神秘的な色に満ちて輝きを放つ箔。
そのひとつひとつを和紙に漆をひいて貼りつけ、細かく糸状に裁断。
緯糸として下絵にあわせて一本一本織り込んでいく技法です。
緞子織(どんすおり)
緞子は盛装の帯地、打掛地としても用いられてきました。
表面がなめらかで光沢が美しく、織模様がくっきりと浮かび上がってとても豪華な印象です。
繻子(しゅす)織りの一種である緞子は花嫁衣装にふさわしい最高級の織物です。
錦織
「故郷に錦お飾る、錦を着て帰る」ということわざのとおり、錦は華々しい物の代名詞として用いられてきました。
平家物語では晴れの装いだったとされており、錦は当時から人が意を決して臨むような大切な場所で着られていたことが伺えます。
刺繍
中国より仏教とともに日本に伝わった刺繍は衣服の装飾に用いられました。
金銀箔の上に藍・紫・赤・黄・緑・茶など、
カラフルな色糸で模様が繍い取られた絢爛豪華な美しさを世界に誇る舞台衣装が生まれ、
今日では婚礼衣装に多く見られるようになりました。
友禅染
友禅染は江戸時代に成立した染技法のひとつで、扇絵師・宮崎友禅斎が確立したとされています。
糸目と呼ばれる輪郭線を糊で置き、染料がにじみ出ないように防染をほどこし、地を染めていくので
まさに防染の技巧が極まった染めと言えます。
金彩
金彩は金色を入れるところの型を切り抜き、模様にあわせて金色を塗り金箔をおきます。
金加工ともよばれ、染め上がった生地に金や銀の箔、金粉等を接着加工する技術で、友禅染をより華やかにします。
いかがでしたか?
普段あまり耳にしないですが着物に使われている技法は多く、
ひとつの着物に使われるさまざまな匠の技を実際に目にすると和装の結婚式にも興味がわいてきますね。
紹介した技法をほどこしたお衣装はご試着頂けます。
ここでご紹介したお着物以外にもたくさんございますので、ぜひご覧くださいませ。
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