着物の色には意味がある?着物に込められた思いを知ろう!
着物に様々な色があるのは、単におしゃれのためだけではなく、
色ごとに異なるいろいろな意味が込められているからです。
その意味を知れば、着物選びがもっと楽しくなりますよね!
今回は、そんな着物の色の意味についてお伝えしたいと思います。
目次
1.着物の色の意味を知ろう!
①赤系の着物に込められた思い
成人式などで赤色の振袖を着ている方を多く見かけますよね?
赤色の着物は非常に人気が高く、年齢問わずに好まれるお色味です。
では、そんな赤色の着物にはどのような意味があるのでしょうか?
まず、赤色には昔から「魔除け」の意味があり、悪を払い、善きものを呼び込む力があるとされています。
厄を払い、今後の幸せを祈るという意味では、成人式などにぴったりな色といえます。
さらに、「血」のイメージを持つことから生命力や情熱を意味しています。
赤は神聖な色とされ、一般の人々が赤の着物を着ることを禁止していた時代もあり、憧れが強い色でもありました。
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②紫系の着物に込められた思い
紫は聖徳太子の冠位十二階での最高位の色でした。
現在でも、お坊さんの中で一番上の位の色が紫であり、昔も今も「高貴な色」というイメージがあります。
だからと言って、一般の人が紫の着物を着てはいけないなんてことはありません。
今では多くの方が着ており、気品や艶やかさ、優雅さを象徴する色となっています。
③青系の着物に込められた思い
青色は空の色でもあり、古来から大衆になじみの深い色でした。
自然界の色なので見た人にさわやかな印象を与えます。
また、色の濃さによってやわらかい印象にも、クールな印象にもなるのが特徴です。
2.帯と着物の合わせ方
帯と着物の色の合わせ方は
①同系色の組み合わせ
②反対色の組み合わせ
という二種類の合わせ方がおすすめです。
①同系色の着物と帯を合わせよう!
最もポピュラーな色合いで、赤なら赤、白なら白と、同系色の色を合わせることで、品のある上品なイメージになります。
また、着物の色が濃い場合には淡い色の帯を、比較的淡い着物には濃い目の帯を合わせると落ち着いた印象になり、
とてもきれいに見えるのでおすすめです。
②反対色の着物と帯を合わせよう!
同系色の組み合わせとは逆に、青には黄色系、赤には緑系と
色を並べたときに一番映える反対色の着物と帯を組み合わせるのもおすすめです。
着物に反対色の帯を合わせることで、すっきりと引き締まったイメージになります。
反対色の組み合わせは個性が出るので、せっかく着物を着るならおしゃれに見せたい!という方におすすめです。
また、着物が柄物なら、シンプルな帯を当てたり、逆に単色の着物には柄の入った帯を当てたりすると
色合いにメリハリが出て素敵に見えるのでぜひ試してみてください。
3.結婚式におすすめの色と着物は?
結婚式におすすめの色を着物の種類と共に紹介したいと思います。
一つは白無垢です。
全身真っ白な着物に華やかな刺繍が入ったデザインとなっています。
花嫁様らしく清楚で美しく見せてくれ、おすすめです。
もう一つは色打掛や引振袖といったカラフルな色合いの着物です。
これらは白無垢に対して様々な色合いがあり、鮮やかな装いがおすすめです。
着物にはそれぞれしっかりと意味が込められています。
ご自身のお好みでオリジナルの色を選ばれるのはもちろん、
伝統的な思いにならって選ばれるのも、どちらも素敵ですね。
着物選びにお悩みの方はぜひお気軽にご相談くださいませ。
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