〜仏前式に関わりのある数珠について〜
お寺で行う仏前式では、指輪の交換のように数珠の交換があります。
また、仏前式に参列する場合も数珠が必要です。
日本では結婚式以外でも数珠を使う機会がありますよね。
今回は数珠についてご紹介します!
1.数珠とは
「嫁ぐ娘に 忘れず持たす 数珠ひとつ」
これは両親が娘に幸せになるよう祈って数珠を贈るという意味です。
数珠は寿珠とも書き、大切な仏教の法具です。
仏教のお経や念仏を唱える際、その回数を数えるために使われるので念珠とも呼ばれます。
数珠を持ち、心を落ち着かせ合掌することで仏様と繋がり、功徳を得ると言われています。
古くから魔除けやお守りとして持たれていました。
2.仏前式における数珠
仏様の前で愛を誓う仏前式では儀式の中に数珠の交換があります。
数珠の珠(一つ一つの玉)は、魂(玉)であり、珠の結びつきは魂と魂の結びつきであり、
結魂式とも言われています。
仏教で大事にされているご縁があって結ばれた二人の幸せを願い、式では数珠が交換されます。
お互いが尊敬しあい拝み合う気持ちを持つように、という意味が込められています。
3.数珠の持ち方
数珠の玉の数は108玉が基本で、これは人の煩悩の数を表し最も功徳のある数です。
数珠は、略式数珠と本式数珠の2種類があります。仏前式に参列する際には略式数珠で問題ありません。
略式数珠は宗派に問わず使える一重のもので、男性用と女性用があります。
本式数珠は二重になっていて、宗派によって決まりがあります。
数珠を手に持ち移動する時は、左手に持ちます。
手を合わせる時は、左手にかけて右手を添えて合わせるか、両手を合わせてかけて親指でそっとおさえます。
4.数珠が切れてしまったら…
仏教の教えで「形あるものはいつか壊れる」とあるように悪いことは起こりません。
仏様が悪い縁を切ってくださったと考えましょう。
この機会に新しい数珠にするのもいいですね。
数珠を人生の節目に人に贈ることは、功徳を施すことになるのでとても良いことです。
数珠を大事に持っていると良いご縁を運んできてくれるのではないでしょうか♪
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