振袖と留袖の違いは？-わかりやすい着物知識
結婚式で着物を着ての出席は「会場が華やかになる」と、とても喜ばれることが多いです。
ですが「例えば成人式なら振袖」のように、どんな着物を着ていったら良いのか明確にわかる方は少ないかと思います。
そこで今回は結婚式にも着ていける「フォーマルな着物」のご紹介と、その中でも留袖と振袖の違いについてお話いたします。
1.着物の種類-フォーマルな着物とは？
正装用の着物は基本的に結婚式・叙勲などの儀式で着られることが多いもので、大きく分けて「振袖」「黒留袖」「色留袖」「訪問着」「付下げ」の５種類があります。
ではこの中から、振袖と留袖の２種類の違いについてご紹介いたします。
2.振袖とは
振袖は成人式で見た事があるという方がほとんどだと思います。
そんな振袖は未婚女性の正装と言われています。
袖の長い着物で袖の長さで「大振袖」、「中振袖」、「小振袖」に分類され、 袖が長いほど格が高くなります。
大振袖は未婚女性の着る着物の中で最も格が高く、結婚式で花嫁様がお召になることも。
花嫁様の振袖についてはこちらの記事もご参考ください。
近頃は伝統的な模様ではなくモダンな模様も多く見られますね。
長い袖丈と華やかな着物は日本人女性にとても似合います。
振袖のTPO
前述した通り振袖は未婚の女性の正装で、成人式や結婚式、結婚式のお呼ばれなどに着用します。
花嫁様が大振袖を着用される場合には、ゲストの方は大振袖ではなく中振袖の方を着用するのがマナーなので気をつけましょう。
また色や柄など派手なものが多いので、花嫁様の着物と被らないように配慮できるといいですね。
年齢制限はありませんが若めの人が着る印象が強く、20代までの方が着るのが一般的とされています。
3.黒留袖とは
黒留袖とは黒一色の地に、足元から模様が描かれているシンプルで美しいお着物です。
そんな黒留袖は既婚女性が着る一番の礼装で、とても格式の高いものとなっています。
新郎新婦の親族などが黒い着物を着ているのを見たことありますよね。
黒留袖のTPO
黒留袖は格式がとても高いので結婚式や披露宴の時に着られる着物です。
結婚式でも新郎新婦の親姉妹といった近親者のみが着ることができます。
格式が高いので重要な行事以外では着ないようにしましょう。
格調高い黒留袖をお取り揃え
4.色留袖とは
色留袖とは黒以外の色の留袖のことをいいます。
振袖と同じようにたくさんの模様があるのですが、袖が長くないのが違いです。
本来は既婚女性の正装ですが、最近では未婚の女性が着ることも多いようです。
これは晩婚化が進み、歳をお召になられた未婚の女性が振袖を着るのがためらわれる場合など、
年齢相応の着物ということで未婚女性も着られるようになったのが元と思われます。
色留袖のTPO
色留袖は黒留袖ほど格式は高くありませんがフォーマルな着物です。
結婚式やパーティーなど正装をしていく場合によく用いられます。
一番色々なシーンに対応出来るのは色留袖でしょう。
また叙勲などで宮中に参内する場合は色留袖を着用するのが慣例になっています。
5.着物選びはTPOを意識して
いかがでしたでしょうか。
このように振袖と留袖はどちらもフォーマルで、おめでたい席やハレの日に着ていくのにふさわしい着物です。
そして着る際には未婚か既婚か、または年齢によって着ることができるかどうか、それぞれに違いがあるので注意しなくてはなりません。
ぜひTPOを守った着物を着て、お祝い事に参加してくださいね！
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